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サッカーシューズは「テープタイプ」から「紐タイプ」へいつ移行する?早めの移行をおすすめする納得の理由

つぶやき

サッカーを始めたばかりの低学年(1〜2年生頃)のお子さんを持つ親御さんにとって、シューズ選びの大きな分岐点となるのが「テープ(マジックテープ/ベルクロ)タイプにするか、それとも紐タイプにするか」という悩みです。

「自分で脱ぎ履きできるし、試合中に解ける心配もないから」とテープタイプを選びがちですが、私自身が子供の成長を見てきた経験や、審判・コーチとして多くの子供たちと接してきた立場から言うと、できるだけ早いタイミングで「紐タイプ」へ移行させてあげるのが圧倒的におすすめです。

今回は、サッカーの技術面や耐久性、そして子供の「心の成長」という視点から、その理由をお話ししたいと思います。

テープタイプと紐タイプ、ボールの「飛び」と「インパクト」の決定的な違い

「シューズの留め具だけで、そんなにキックが変わるの?」と思われるかもしれませんが、実はキックのインパクトには大きな違いが生まれます。

一番のポイントは、「足首と甲まわりのホールド感(固定力)」です。

  • テープタイプ:決まった位置のベルトで押さえるため、どうしても足首まわりの微調整が難しく、締め付けが甘くなりやすい構造になっています。
  • 紐タイプ:つま先から足首まで複数の穴を通して自分の足型に合わせて細かく締め上げることができるため、足首がガッチリと固定されます。

サッカーで強いシュートや遠くへ飛ぶロングキックを打つとき、足首が固定されていないとボールを蹴った瞬間に足首がブレて(負けて)力が逃げてしまいます。

紐タイプでしっかり足首まで結んであげることで、自分の力がダイレクトにボールへ伝わり、「あ、今日のキックいつもと違う!」「ボールがすごく飛ぶ!」という快感を子供自身が実感できるようになります。

また、テープタイプはベルトの重なりや金具が甲の部分に重なるため凹凸ができがちですが、紐タイプはアッパーがフラットで「ボールの中心をとらえる感覚(素直な打感)」を養いやすいのも大きなメリットです。

親目線で知っておきたい!グラウンドの「砂問題」と耐久性

ここで少しだけ親目線での実用的なお話を挟むと、実は「シューズの寿命」という観点でも紐タイプに軍配が上がります。

土のグラウンドでプレーしていると、どうしてもテープのフック(ギザギザ)部分に細かな砂や泥、芝生のカスがビッシリと詰まってしまいます。

その結果、ソールが擦り減る前に「マジックテープの粘着力が弱くなり、走っている最中にベリッと剥がれてしまう」というトラブルが多発するのです。

紐タイプであれば砂詰まりによる機能低下の心配がなく、汚れても紐を外して洗えば何度でも元通りになります。

実は「壊れにくく長く使える」という意味でも、紐タイプの方がコスパが良いと言えます。

「紐が結べない問題」は、紐靴を履かせることで勝手に解決する!

親御さんが紐タイプへの移行をためらう一番の理由は、「うちの子、まだ一人で靴紐を結べないから…」という不安だと思います。

ですが、実は心配いりません。

テープタイプの靴を履いている間は「紐を結ぶ必要性」がないため、どれだけ教えても本人のモチベーションは上がりません。

しかし、思い切って紐タイプのスパイクやトレシューを買い与えてみると、子供の行動は一変します。

グラウンドに行くと、周りのチームメイトたちが当たり前のように自分で紐を結んでいる姿を見て、「自分だけ結べないのはちょっと恥ずかしい…」という強烈な動機づけが生まれるからです。

そうなると、子供の方から「パパ、靴紐の結び方教えて!」と聞いてくるようになります。

この自発的な一歩こそが、サッカーだけでなく子供の成長にとっても大きなきっかけになります。

靴紐をギュッと結ぶ時間が、戦うための「メンタルスイッチ」になる

そして、私が個人的に一番感じている紐タイプの最大の魅力は、「試合に向けた気持ちの切り替え(ルーティン)」になるという点です。

バリッと剥がして素早く履けるテープタイプは、いわば「普段の運動靴の延長」です。

一方で、紐タイプは違います。かかとをポンポンと合わせて足をフィットさせ、つま先から順に紐を手繰り寄せ、最後に足首の上でキュッと固く結ぶ――。

この一連の動作こそが、トップアスリートたちが大切にするルーティンと同じように、「ここから試合モードに入るぞ」「戦うぞ」という自分のメンタルのスイッチを入れてくれるのです。

自分で固く結んだ靴紐を見つめ、ピッチへと駆け出していく。

道具と自分の気持ちを整えるその数十秒の時間こそが、子供を「一人のサッカー選手」へと成長させてくれます。

靴紐を結ぶ時間は、親子の想いを共有する「貴重なひととき」

まだ自分で上手く結べない移行期には、親が靴紐を結び直してあげたり、解けにくい結び方を一緒に練習してあげたりする場面が出てきます。

実はこの時間こそが、「今日の試合でチャレンジしてほしいこと」を優しく伝えたり、試合前の「がんばれよ!」という温かいエールを直接届けるための、親子の掛け替えのない時間になります。

「今日の試合は、相手から逃げずに1回チャレンジしてみようか」「かかとを合わせて…よし、キュッと締めたから大丈夫!いってらっしゃい!」

膝をつき、目線を合わせて子供の靴紐をしっかり結んであげる数分間。ただ靴を履かせる作業ではなく、親から子供へ、ピッチに向かう背中を力強く押してあげる最高のコミュニケーションになるはずです。

まとめ

安全面や手軽さから低学年のうちは重宝するテープタイプですが、キックのインパクト、耐久性、そして何より子供自身の「自立心や集中力」を考えると、できるだけ早めに紐タイプへチャレンジさせてあげることがプラスになります。

「まだ結べないから紐タイプは早い」のではなく、「紐タイプを履くからこそ、自分で結べるようになり、スイッチが入る」。

周りの仲間に刺激されながら、自分でキュッと固く結んだシューズでグラウンドへ飛び出していく我が子の背中は、たくましく誇らしく見えるはずです。

シューズのサイズアップや更新期が来たら、ぜひ「脱ベルクロ・紐タイプデビュー」を検討してみてくださいね!

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